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古民家再生への思い

民家は昔から日本の生活を支えてきました。

縄文時代、古来、中世と竪穴式住居、寝殿造り、書院造りと繋がれてきた「居間」「板の間」「座敷」の三つの空間を合理的な丈夫な構造で守ってきた民家を離れ、今都市部ではデザイン重視、便利さを優先した近代的な建物、家屋が増えています。

しかし、人口の増加に合わせた密度の高い現代の家屋は果たして人間の生活にあっているのでしょうか。

民家には壁や大きな門といったものがありました。

そこにはプライベートな空間があり、その中で人々はゆったりと暮らしてきました。

今の家屋はどうでしょう、デザインにこだわった大きな窓は、近隣からの視界を避ける為昼間でもそのカーテンは閉ざされたままで、ここに現代住宅・家屋の問題が垣間見えます。

この「垣間見える」という言葉も、家の垣根から見る、という意味がありますが、

そんな垣根も民家とともに減少し、しかしそれに対応した方法が見つからないまま「かっこいい」を重視した家屋が増え続けているように思います。

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古民家の再生とは、その民家が持つ雰囲気、暖かさを残すため、できるだけ使える木材はそのまま使用し、また構造も丈夫なままに改築を進めていきます。

それゆえ綺麗でただ懐かしさを感じることのできる、住民が安心して住むことのできる建築を実現することができるのです。

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日本の家は、その佇まいこそが日本の文化の象徴といえます。木造の丈夫さと合理性を用いた建築を持続させることにより、日本の良さ、文化を守ることにつなげたいと思っております。

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